ドッグショーへ行ってみよう
4月 23rd, 2010 | 投稿者: staff | カテゴリー: 未分類
JKCでは正式には「展覧会」という呼び方をしますが、いわゆる「ドッグショー」というのは、各犬種のスタンダードに基づいて個々の犬を審査・評価する場のことを言います。東京ビッグサイトのような屋内の展示場で行なわれることも、公園の広場などを借りて行なわれる屋外のショーもあります。
ドッグショーを楽しむために、まずは簡単にシステムについて説明していきます。
ドッグショーの分類
ドッグショーは大きくは二つに分類されます。
「全犬種展(オールブリード・ショー)と「単犬種展(スペシャリティー・ショー)」です。
この二つのショーのちがいは、すべての犬種が出場可能なショーか、それとも1つの犬種のみを扱うショーなのかということです。
お目当ての犬種がある場合には単犬種展に足を運ぶほうがその犬種が一度にたくさん見られることになるので見ごたえがあるはずです。
シェルティークラブ、ダックスフンドクラブなど犬種名がついたクラブはその冠する犬種展のみ開催することができます。
一方いろいろな犬種に興味があったり、ドッグショーの雰囲気を知りたいのなら全犬種展に行ってみるといいでしょう。どの犬種が参加するかは会場へ行ってみないとわかりませんが(すべての犬種が参加できますが、すべての犬種が出場するものではありません)、ふだん見ることができないような犬種に出会えることもあるかもしれません。
もうひとつ、「犬種群展覧会(グループ・ショー)」と呼ばれるものもありますが、これは同じ犬種グループに属する犬たち、たとえばテリアなどで行なわれます。
*ダックスフンドは1犬種ですが例外的にバラエティーをふくめ犬種群として扱われます。
チャンピオンシップショーとマッチショー
全犬種展、単犬種展、犬種群展、どの分類のショーでもこの2つは区別されます。
チャンピオンシップショーは生後12ヶ月以上の犬が出場することができ、名前の通りチャンピオンの座をかけて争われるものです。くわしくは後述しますが、チャンピオンシップショーでは特定の条件に沿ってCCカード(チャンピオンチャレンジサーティフィケート・カード)が交付され、このカードを4枚取得することができた犬がチャンピオンと呼ばれます。
マッチショーは生後4ヶ月からのベビー・マッチショーと、生後9ヶ月からのパピー・マッチショーがあり審査の形式はチャンピオンシップショーと同様ですが、CCカードは交付されません。
クラス区分
どのドッグショーでも共通でチャンピオン以外は年齢によって区分されます。
出場できるクラスはショー開催日の前日における年齢で決まります。
| 略号 | クラス名 | 年齢 |
| B | ベビー | 生後4ヶ月1日以上、6ヶ月以下 |
| P | パピー | 生後6ヶ月1日以上、9ヶ月以下 |
| J | ジュニア | 生後9ヶ月1日以上、15ヶ月以下 |
| YA | ヤングアダルト | 生後15ヶ月1日以上、24ヶ月以下 |
| A | アダルト | 生後24ヶ月1日以上 |
| CH | チャンピオン | チャンピオン資格をもつ犬 |
単独システムの採用と自家繁殖クラスの追加
ショーによってはベビーからアダルトまでの各クラスに「自家繁殖クラス」と呼ばれるクラスが追加されることがあります。
単犬種展ではもちろん、全犬種展・犬種群展でも出場する同一犬種の数が40頭を超えると「単独システム」が採用されます。単独システムが採用されると上記のように自家繁殖クラスが追加され、クラスの数が増えます。
自家繁殖クラスに出場できるのは、名義が一度も変更されたことのないブリーダー所有の犬のみです。これを「自家繁殖犬」といい、他人に譲渡されたあと再度ブリーダーの名義となった犬は含まれません。
つまりそのブリーダーがブリーディングストックとしてショーに出す自信を持っている犬ということを示しているのかも!?
そんな目で眺めてみるのもひとつのたのしみかもしれません。
審査基準
ドッグショーではそれぞれの犬種のスタンダードに沿っているかが審査の基準となりますが、審査員はそれをつぎの6つのポイントから審査しています。
(JKCサイトより引用)
1. タイプ
ある犬種の特色を示す特有の質のことで、スタンダードの本質の具体化をタイプといいます。
2. クオリティー
タイプで表現された特色(犬質)の充実度や洗練度のことを指します。
3. コンディション
スポーツ選手がコンディションに気を配るように、犬も当日の健康状態や精神状態の調整が必要です。
4. サウンドネス
精神的にも肉体的にも健康な状態であるか確認します。おびえたり過度に攻撃的であったり、骨格や筋肉の状態や、歯の噛み合わせが悪くてはいけません。
5. バランス
いくら一部が秀でていても、全体の調和がとれていなければいけません。魅力的な各部のポイントが全体の感じを損なわず、かえってその犬全体を魅力的にしていることが大切です。
6. キャラクター
ドッグショー会場の中を他の犬と歩く時でも、何か光り輝くものがある、ひときわ目立つマナーがいいというような魅力もドッグショーでは大切なことです。
シェルティーのスタンダードについてはJKCの許可を得て全文を当サイトに掲載してありますが、ほかの犬種のスタンダードについて興味がある方は抜粋がJKCのサイトにありますのでそちらをご覧ください。
http://www.jkc.or.jp/modules/worlddogs/
審査のシステム
ショーの分類によって若干システムが異なるのですが、今回は当クラブの担当する「シェットランドシープドッグ部会展」をモデルに説明します。
基本的にドッグショーは勝ち抜きのトーナメント戦です。
クラスで1席になった犬だけが次の審査に進むことができます。
オス(DOG)とメス(BITCH)は別々に審査します。順番はオスが先です。
マッチショー併催の場合はマッチショーの審査が先にさいごまで行なわれます。
流れ
オスのクラス区分の若い順にそれぞれ審査を行い、ジュニアからアダルトまでクラスの中での席次を決めます。
ジュニア
↓
ヤングアダルト
↓
アダルト
↓
自家繁殖ジュニア
↓
自家繁殖ヤングアダルト
↓
自家繁殖アダルト
この6つのクラスで1席になった犬の中から、「ウイナーズドッグ(WD)」を決定します。
つづいて「WD」が出たクラスの2席の犬と、それ以外の1席の犬の中から「リザーブウイナーズドッグ(RWD)」を決定します。
つづいてチャンピオンクラスの犬とWDとで「ベストドッグ(BD)」を決定します。
*ここでWDがBDとなった場合には「オーバースペシャル」という言い方をします。
つぎに同じ流れでメスの審査が行なわれます。
「ウイナーズビッチ(WD)」、「リザーブウイナーズビッチ(RWB)」、「ベストビッチ(BB)」を決定します。
さいごにBDとBBが競い、「ベストインスペシャリティーショー(BISS)」を決定します。
これがショーの頂点となる賞です。
BISSに選ばれなかったほうの犬は「ベストオブオポジットセックス(BOS)」と呼ばれます。
*クラス区分以外はベビー・マッチショー、パピー・マッチショーも同様に決定します。
賞位の説明
WD ウイナーズドッグ
チャンピオンを除くクラス1席のうちから選ばれたオス。
ただし選出までに出陳犬が1頭のときはこの賞位は与えられないが、BD選出には加わる資格が与えられる。
BD ベストドッグ
WDとチャンピオンのうちから選ばれたオス。
ただし選出までに出陳犬が1頭のときはこの賞位は与えられないが、BISSとBOS選出には加わる資格が与えられる。
RWD リザーブウイナーズドッグ
WDが選ばれたクラスの2席、および他のクラスの1席のうちから選ばれたオス。
ただし選出までに出陳犬が1頭のときはこの賞位は与えられない。
BISS ベストインスペシャリティーショー
BDとBBから選ばれるショーの最高栄誉。
BOS ベストオブオポジットセックス
BDとBBのうちBISSとならなかったほうの犬の賞位。
オス、またはメスのうちでは1番になったということ。
EX エクセレント
WD、RWD以外の1席の犬に与えられる賞位。
ただし選出までに出陳犬が1頭のときはこの賞位は与えられない。
AOM アワードオブメリット
BD、BB審査の実頭数に応じて選出される。ただしBD、BBの水準に達した犬がいなければ選出しない。
(1)審査実頭数 5〜10頭 1頭以内
(2)審査実頭数 11〜20頭 2頭以内
(3)審査実頭数 21〜30頭 3頭以内
(4)審査実頭数 31〜40頭 4頭以内
(5)審査実頭数 41頭以上 5頭以内
